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epgdump と epgrec の導入

今回は録画を簡単に行うというところまで。
途中、LAMPの構築が入っちゃってやたら長い記事に…
設定から録画テストまではこちらの記事を参照。

  1. epgdumpのインストール
    1. epgdumpをsourceforgeから持ってくる。
      # wget http://iij.dl.sourceforge.jp/epgrec/53385/epgdumpr2_20111001.tar.gz
    2. 解凍。
      # tar -zxvf epgdumpr2_20111001.tar.gz
    3. epgdumpr2ディレクトリに移動してmakeしたいのだけど、
      # cd epgdumpr2
      # make
      make: `all' に対して行うべき事はありません.

      と言われてしまう。
      ので、

      # touch *
      # make clean
      rm -f core epgdump *.o
      # make

      のように、touch と make clean を挟んでからmakeする。

    4. 出来上がったepgdumpを/usr/local/bin/にコピーする。
      # cp epgdump /usr/local/bin/
    5. コピーしたepgdumpが正常に動作するか確認。
      # epgdump test /tmp/test_video.ts -
      <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
      <!DOCTYPE tv SYSTEM "xmltv.dtd">
      <tv generator-info-name="tsEPG2xml" generator-info-url="http://localhost/">
      ……………………
      ……………………
      </tv>

      と、番組情報がダーっと出てくれば動作している事になる。

  2. epgrecで必要になるものを事前にインストール
    epgrecはPHPで書かれているので、事前にPHPが動作するWebサーバ(Apacheでもnginxでも)が必要。
    ついでにMySQLも利用するので、これも必要。
    要するにLAMP環境が必要。

    1. Apache をインストール
      # yum install httpd

      以上。

    2. Apache の設定
      1. httpd.conf を編集
        # vi /etc/httpd/conf/httpd.conf

        で、
        292行目辺りの

        DocumentRoot "/var/www/html"

        317行目辺りの

        <Directory "/var/www/html">

        を好きなディレクトリに変更する。

    3. PHP のインストール
      # yum install php?php-cli php-mysql?php-mbstring php-xml

      ぐらい?
      あとで、あれこれ足りないと言われるのが面倒なら、少々乱暴だが

      # yum install php*

      で、PHPと名のつくものが全部入る。
      まともにサーバ作るならこんな事してちゃダメ。
      ちゃんと必要な物を考えて入れましょう。

    4. PHPの設定
      1. php.ini を編集
        # vi /etc/php.ini

        で、
        946行目辺りの

        ;date.timezone =

        のコメントアウトを外して、

        date.timezone = Asia/Tokyo

        としておく。

      2. php.conf の存在確認
        /etc/httpd/conf.d/ 配下に php.conf が存在することを確認しておく。
    5. MySQLをインストール
      # yum install mysql-server mysql

      で、バージョン5.1 辺りを入れてくれると思う。
      もうちょっと新しいものを入れたいなら、MySQLのリポジトリを導入して、

      # yum --enablerepo=mysql-community install mysql-server mysql

      でもいい。

    6. MySQLの設定
      1. MySQLにログイン
        # mysql -u root -p
         Enter password:

        一番初めはパスワードは無いので、そのままReturnで入れる。

      2. まずはrootのパスワードを設定。
        > grant all privileges on *.* to root@localhost identified by 'rootのPW' with grant option;

        設定したら一度ログアウトして、

        • パスワードが正しく設定されていること
        • パスワード無しではログイン出来ないこと

        を確認しておく。

      3. epgrec 用のデータベースの作成
        > create database データベース名;
        で、データベースを作成しておく。データベース名は epgrec_database でもなんでもいいので、わかりやすく好きなものを。
      4. epgrec 用のMySQLユーザの作成
        別に root でもいいけど、epgrec で使用するMySQLユーザを作成しておく。

        > grant all privileges on epgrec_database.* to epgrec用のID@localhost identified by 'epgrec用のPW' with grant option;
      5. ここまで出来たら、MySQL ログアウト。
    7. chkconfig の変更
      # chkconfig httpd on
      # chkconfig mysqld on

      で、Apache と MySQL が自動的に起動するようにしておく。

  3. epgrecのインストール
    1. epgrecをsourceforgeから持ってくる。
      # wget http://iij.dl.sourceforge.jp/epgrec/53387/epgrec_20111001.tar.gz
    2. 解凍。
      # tar -zxvf?epgrec_20111001.tar.gz
    3. 出来上がった epgrec ディレクトリを Apache の公開ディレクトリ配下にコピーする。
      # cp -r /tmp/epgrec /var/www/html/epgrec
    4. コピー先のディレクトリに移動して、config ファイルを作成・編集する。
      # cd /var/www/html/epgrec
      # cp config.php.sample config.php
      # vi config.php
      
      $GR_CHANNEL_MAP = array(
              "GR27" => "27",         // NHK
              "GR26" => "26",         // Eテレ
              "GR25" => "25",         // NTV
              "GR22" => "22",         // TBS
              "GR21" => "21",         // フジ
              "GR24" => "24",         // TV朝日
              "GR23" => "23",         // TV東京
              "GR28" => "28",         // 放送大学
              "GR18" => "18",         // TVK
              "GR20" => "20",         // 東京MX
              "GR30" => "30",         // 千葉テレ
              "GR32" => "32",         // テレ玉
              "GR19" => "19",         // YOUプレミアム
              "GR53" => "53",         // YOUテレビ
      );

      うちで見ることができるリストはこんなカンジに。
      各地域のチャンネルリストはマスプロ電工のページにある。

    5. 録画用のshファイルもサンプルから作成しておく。
      cp do-record.sh.pt1 do-record.sh
    6. いくつかのディレクトリのパーミッションを777に変更しなくてはならない。
      # chmod 777 templates_c/
      # chmod 777 video/
      # chmod 777 thumbs/
      # chmod 777 settings/
      # chmod 777 cache/
    7. この段階までやってからブラウザで
      http://[SERVER_ADDR]/epgrec/index.php

      にアクセス。
      インストール状態をチェックしてくれる。

      1. ディレクトリとファイルのパーミッションチェック
        地上デジタルのチャンネル設定チェック
      2. MySQL設定
        インストール関連設定
      3. デジタルチューナー設定
        録画関連設定
        録画ファイル名の形式は[ %CH%_%ST%_%TITLE% ]に変更。

      すべて記入したら「EPGの初回受信」リンクを押す。
      50分ぐらいかかるかもという記述があったが、自分の環境では10分ちょっとで終わった。

    8. インストール最終ステップのページに
      「/etc/cron.d/以下にcronによるEPG受信の自動実行を設定する必要があります」
      との記述があるので、これを設定する。
      CentOSなので、ubuntu用の設定は使えない。
      けど「要はgetepg.phpを走らせれば良い」ということなので、

      # crontab -e
      30 10 * * * php -f /var/www/html/epgrec/getepg.php

      で走らせることにする。
      該当チャンネルが放送時間帯でなければいけないので、放送大学の放送がない深夜帯には設定できなかった。

  4. epgrec で録画テスト
    1. epgrec の画面が出たら予約してみる。
      「custom job番号の取得に失敗」というエラーが出たらatコマンドがインストールされていない。

      # yum install at

      でインストールする。

    2. 録画先がepgrecディレクトリ内のvideoディレクトリなので、これを変更しておく。

PT3 装着から録画テストまで

CentOS6.5 に PT3 を装備してみる。
今回は録画できるようにするところまで。

PT3の設定(CentOS6)さま、
CentOS6.1にアースソフトPT2をセットアップさま
あたりを参考にがんばってみる。
minimum でクリーンインストール、yum updateは実施済み、という設定で始めます。

  1. 事前に途中で必要になるものをインストール
    1. yum で入るものをまずインストール
      # yum install kernel-devel wget unzip gcc ccid pcsc-lite pcsc-lite-devel pcsc-lite-libs
    2. RPMForgeリポジトリのインストール
      # cd /tmp/
      # wget http://pkgs.repoforge.org/rpmforge-release/rpmforge-release-0.5.3-1.el6.rf.x86_64.rpm
      # rpm -ivh rpmforge-release-0.5.3-1.el6.rf.x86_64.rpm

      2013/12/21時点での最新は0.5.3。

    3. RPMForgeリポジトリのenable変更。
      # vi /etc/yum.repos.d/rpmforge.repo
      
      enable=0

      に変更して、必要なときは「enablerepo」で有効化する。

    4. perl-Gtk2 インストール。
      # yum install --enablerepo=rpmforge perl-Gtk2
  2. カードリーダのインストール
    1. pcsc-perl と pcsc-tool というものが必要らしいので、fedora のRPMを持ってくる。
      # wget http://ftp.kddlabs.co.jp/033/Linux/packages/fedora.archive/releases/13/Everything/x86_64/os/Packages/pcsc-perl-1.4.8-2.fc13.x86_64.rpm
      # wget http://ftp.kddlabs.co.jp/033/Linux/packages/fedora.archive/releases/13/Everything/x86_64/os/Packages/pcsc-tools-1.4.16-1.fc13.x86_64.rpm
      # rpm -ivh pcsc-perl-1.4.8-2.fc13.x86_64.rpm
      # rpm -ivh pcsc-tools-1.4.16-1.fc13.x86_64.rpm

      できれば最新のものを持ってきたいところだけど、CentOS6.5 の yum で入る perl が 5.10 なので、Fedora13 向けの pcsc-perl と pcsc-tools が最新、ということになる。

    2. pcscd を起動する。
      # /etc/init.d/messagebus start
      # /etc/init.d/haldaemon start
      # /etc/init.d/pcscd start
    3. カードを認識しているか確認。
      # pcsc_scan
      ……………………
      ……………………
      Possibly identified card (using /root/.smartcard_list.txt):
      Japanese Chijou Digital B-CAS Card (pay TV)

      と出れば、認識している。
      Ctrl+C で抜ける。

      Possibly identified card (using /root/.smartcard_list.txt):
      NONE

      となった場合は、

      # wget http://ludovic.rousseau.free.fr/softwares/pcsc-tools/smartcard_list.txt --output-document=/root/.smartcard_list.txt

      で最新のカード情報を入手する。

  3. arib25 のインストール
    1. arib25 を入手。
      # wget http://hg.honeyplanet.jp/pt1/archive/c44e16dbb0e2.tar.bz2
    2. 入手したファイルを解凍する。
      # tar -xvjf c44e16dbb0e2.tar.bz2
    3. make して make install でインストール。
      # cd pt1-c44e16dbb0e2/arib25/
      # make
      # make install
    4. ライブラリは/usr/local/lib/に配置される。が、このディレクトリはCentOSではデフォルトでは読み込まれない。
      arib25用のconfファイルを新規作成する。

      # vi /etc/ld.so.conf.d/arib25.conf
      
      /usr/local/lib

      の1行を記入して保存。

    5. 作成したら
      # ldconfig

      でldconfigのconfファイルを再読み込みしておく。

    6. ライブラリにarib25が読み込まれているか確認する。
      # ldconfig -p | grep libarib
      
      libarib25.so.0 (libc6) => /usr/local/lib/libarib25.so.0
      libarib25.so (libc6) => /usr/local/lib/libarib25.so

      の2行が存在するか確認。

  4. recpt1 のインストール
    1. 先に入手した arib25 ファイルの中に recpt1 ディレクトリがある。
      # cd ../recpt1
    2. recpt1.h ファイルをPT3用に変更する。
      # vi recpt1.h
      char *bsdev[NUM_BSDEV] = {
      "/dev/pt3video1",
      "/dev/pt3video0",
      "/dev/pt3video5",
      "/dev/pt3video4",
      "/dev/pt3video9",
      "/dev/pt3video8",
      "/dev/pt3video13",
      "/dev/pt3video12"
      };
      char *isdb_t_dev[NUM_ISDB_T_DEV] = {
      "/dev/pt3video2",
      "/dev/pt3video3",
      "/dev/pt3video6",
      "/dev/pt3video7",
      "/dev/pt3video10",
      "/dev/pt3video11",
      "/dev/pt3video14",
      "/dev/pt3video15"
      };

      8〜15行目、18〜25行目の「pt1video1」のような部分をすべて「pt3video1」という用に変更する。

    3. make して make install でインストール。
      # make
      # make install
  5. PT3 ドライバのインストール
    1. blacklist.conf を編集。
      # vi /etc/modprobe.d/blacklist.conf
      
      blacklist earth_pt1

      を最下行に追加して保存。

    2. pt3 用のドライバを入手。
      # wget https://github.com/m-tsudo/pt3/archive/master.zip
      # unzip master
    3. ディレクトリ移動して、make、make install する。
      # cd pt3-master/
      # make
      # make install
    4. # modprobe pt3_drv
    5. ドライバ認識のために、一旦再起動。
    6. 再起動後、/dev配下に [ pt3video0 ] 〜 [ pt3video3 ] が存在することを確認する。
  6. TS ファイルが作成できるかテスト
    1. # recpt1 --b25 --strip 22 10 /tmp/test.ts --device /dev/pt3video2

      tsファイルはVLCで確認できる。